浦田愛/歌・自然あそびの案内人

担当
金曜日 / じゆうあそびの日 歌・自然あそびの案内人

メッセージ
自然と関わりの深い暮らしが感じられる「ふるさと」。初めて来たのになぜか懐かしい「ふるさと」。私たちの心は、「ふるさと」を知っているんだなあと不思議に思うことがあります。 私は「ふるさと」という場は、自然体験教育の場として多様な可能性に満ちていると確信しています。向島にも「ふるさと」が今なお残っています。そして子どもたちや親子と、暮らしとつながる自然を、感性から学べる場づくりに取り組みたいという想いに私はとても共感しています。
子どもの暮らしは遊びです。子どもたちの遊びの世界に自然を。そのことを伝えている詩があります。「子どもの生まれながらの権利」という詩です。この詩は、1964年米国教育協会議事録に記録されていて、ヘンリー・ターナー・ベイリーという教育者が詠んだそうです。
「すべての子は泥んこになって遊び 小川の水をはねかえし 小鳥の歌う神の称える歌を聞く喜びをしらなければならない」から始まる長い詩。
この詩のおわりに描かれた「若い頃に、自然の世界と祝福された生活を楽しんだことのない者は、自然、小説、歴史、絵、それから音楽ですら、すみずみまで理解し、そのよさを味わうことはできないのである」という言葉を、子どもの教育に関わる方々とわたしは分かち合いたいと思っています。 たとえば春がようやく訪れた森で「春がきた」の♪山にきた里にきた野にもきた♬、「どこかで春が」の♪どこかで水が流れ出す、どこかで芽の出る音がする♬を子どもたちといっしょに歌いたいです。大人になったとき、自然の世界とつながった体験をいっぱい重ね、全身を通した野山の思い出が、歌詞を通して今ここにいつでも蘇り、きっと豊かに味わえる。

ほしはら山のがっこう(三次市)では、月1回の森のようちえんの日に、私は歌の担当をしています。歌と実体験が結びついていきます。豊かな時間だなぁって思います。こうやって、私たちは自然と共に生きる感性を持った人々の輪を広げていけたらいいなぁって思うんです。それはきっと、これからの持続可能な環境づくりや社会づくりにつながると信じています。田んぼの泥の感触が足先の記憶に呼び起こされるような人が、社会人や政治家として、また選挙で一票を投じる人として、そしてお金という一票を日々の生活で投票する人として、社会を構成していけば、希望ある未来がつながっていくと思うんです。

自然から学ぶこと、子どもから学ぶこと、地域のひとりひとりから学ぶことのできる場が、向島ではじまります。こんなにワクワクすることってあるでしょうか。

LINK
ほしはら山のがっこう https://www.hoshihara.org
ひろしま森のおもちゃ協会 https://www.morimoritoy.co


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